名古屋の魅力を探るにあたり、2日間のフィールドワーク中は、ノベルティという課題を忘れ、純粋な観光客として、主に名古屋市・常滑市の文化とモノ作りの名所を訪れた。1日目は、トヨタテクノミュージアム産業技術記念館、ノリタケの森、名古屋城、徳川園、文化の道、二葉館(旧川上貞奴邸)、2日目はINAXライブミュージアム、常滑市である。
観光客という視点から、印象に残ったことを洗い出した結果、ノベルティのヒントとなるキーワードを得ることができた。それは、「ちょうどいい」、「オリジナル」、「細かな、アイデアがある」、「触ってみたくなる」、「インパクトがある」、「感覚の連鎖が起こる」である。
また、今回のフィールドワークから、名古屋を代表する素材は、「わた」、「ねんど」、「土」、「タイル」であるということが分かった。
これらのヒントから、自分たちがもらったら嬉しいものとして、普段使える小物、「ふわふわとしたキーケース」を提案する。
素材は綿にし、トヨタテクノミュージアム産業技術記念館で知った、手で糸をつむぐという動きにこだわり、最終的に糸を引っ張るというアイデアを盛り込んだ。
この作品は、「ちょっといいもの」でありつつも、実は「ナゴヤのノベルティ」のアイデアがつまっている。貰い手側に立ちつつも、作り手側の意図もあるという、程よいスタンスの作品となった。
浅野孔太
名古屋市立大学
芸術工学部
金 志娥
名古屋造形大学
大学院
鄺 子延
名古屋大学
大学院
三浦祥子
愛知産業大学
造形学部
村瀬小春
名古屋芸術大学
デザイン学部
渋谷雅量
名古屋学芸大学
メディア造形学部
鈴木麻央
名古屋市立大学
芸術工学部
植村 瞳
名古屋学芸大学
メディア造形学部