過去からの知恵と、近い未来に可能となる技術からヒントを得て、名古屋市にクリエイティブでサスティナブルな3つのサインデザインを提案。
(1)
自然の素材を用いた、ナチュラル・サスティナビリティ作品。
古くから日本の酒屋や酒造では、新酒ができた際に、軒下に杉玉を吊るした。青々とした緑色から徐々に茶色に色が変わっていくが、それは酒の熟成のサインとなる。この杉玉とマルハチシンボルを組み合わせて、名古屋市の開府400年へのカウントダウンを表すサインデザインを考えた。
(2)
廃棄される物を用いた、再利用サスティナビリティ作品。
神社などでよく見かける、縁起物の酒樽を再利用して積み上げ、壁を作り、名古屋城の絵を描いて、名古屋開府400年を記念する。また、個々の樽には過去から現在までの、名古屋に携わる人の顔写真とメッセージを載せる。
(3)
新しいテクノロジーを用いた、デジタル・サスティナビリティ作品。
拡張現実(AR:Augmented Reality)という、既に実際に存在する技術を基盤として考えたサインシステム。案内板など、iマークがついたオブジェクトから、タッチパネルの端末上に、外来者や市民に必要な情報を複数の言語で表示する。
これらの自然素材や再利用、新しい技術といったサスティナビリティの要素を組み合わせれば、より効果的で強いサインがデザイン可能である。
アンソニー・ガンジュウ
ロンドン、英国
伊藤恭行
名古屋、日本
金澤昴輝
愛知産業大学
造形学部
河野麻未
名古屋学芸大学
メディア造形学部
林 静誼
名古屋芸術大学
大学院
松野智恵
デザイナー
中川詠理
愛知産業大学
大学院
大平忠之
名古屋市立大学
芸術工学部
辻 香春
名古屋学芸大学
メディア造形学部
渡辺悠平
名古屋大学
経済学部