CODE 2011 NAGOYA

CODE NAGOYA 2010
CODE 2010
ポスターコンペティション

流通科学大学
チーム:
須磨チーム
代表者:
清水 信年
参加メンバー:
田中 佑典、松井 聡明、辰野 正樹、伏原 加奈、新宅 由佳子
協力:
二階堂 薫、荻原 盛之
さくら香

さくら香

さくら香
マテリアル
アロマオイル、ポリエステル、ガラス
生産地
神戸市
サイズ
200×200×100mm(概算)
想定価格
¥1,500
特徴
源平合戦の舞台となった須磨。歴史ロマンを求めて訪れた人々に、「香り」と「花の色」とでいつまでもこの地を思い出していただくことができるようデザインしたアロマオイルセットです。当チームの調査では、残念ながら須磨ゆかりの土産物は現在のところ存在しませんでした。今年は大河ドラマの舞台になるということもあり、足を運んでいただく歴史ファンの方々の心に残る品になれば、という思いで制作しました。ゼミ内で編成した全4チームの企画の中から選抜したチームの出展です。
コンタクト
流通科学大学
http://www.umds.ac.jp
コンセプト

ターゲットは、須磨を訪れる歴史ファンの中高年女性です。旅のお土産として、3つの点での価値を提供いたします。一つ目は、「香りで癒される」。アロマの香りの効果で、旅の疲れを癒していただけますし、その後の日常でもリラックスしていただけます。二つ目は、「香りで思い出す」。そもそも、嗅覚と記憶とは関係が深いと言われています。須磨寺や須磨浦公園など、須磨には桜の名所が多く、また当地で繰り広げられた一ノ谷の戦いは、ちょうど桜の季節だったとされます。それにちなんだ香りのアロマで、須磨にお越しいただいた際の情景を思い出していただけます。三つ目は、「花の色の変化で歴史を感じていただく」。アロマオイルの小瓶に沿えた桜の花びらは、はじめは白い色ですが、小瓶に入れてアロマが浸みてくると淡い赤色に変化するようデザインします。一説によると、日本における「紅白」の由来は源平合戦にあるとされます。源氏が白旗、平氏が赤旗を掲げていたため、その二色を交互に並べることで争いごとのない平和を象徴すると考えられたとのことです。桜花の色の移ろいを目にしていただくことで、源平のつわものたちが交わった光景を思い浮かべていただければと考えました。

総括コメント

われわれは、全国的な知名度がある観光地に乏しく、また自分たちの大学が所在する地元エリアでもある、神戸市の西側(兵庫区、長田区、須磨区、垂水区、西区)における新しいお土産のデザインに挑戦しました。
参加した学生たちにとって、2回生後期から始まる研究演習(ゼミ)における、最初の活動が今回のCODE スーベニアでした。まだマーケティングの専門知識を十分に学んでいないながらも、学生たちは現地での観察調査やインターネットを用いての競合品の分析など、それぞれ工夫して自分たちのアイデアを商品企画へと昇華させてゆきました。
名古屋の皆様とご一緒いただいた取り組みは、神戸のことをあまりご存じない方へのプレゼンに挑戦できた、という点で意味が大きかったと思います。自分たちとは立場が異なる他の人に、きちんと理解してもらうために製品パッケージやスライドをどう表現すればよいのかということを、学生たちは苦労しながら学ぶことができました。
清水信年