はきだおれの町、神戸の靴を意識した商品製作
神戸のキーワードは、キレイ、海、ファッション、スウィーツ、夜景。その中でも、ファッションといえば神戸という都市名があがるように、ファッション性を重視したものを作りたかった。服やファッション小物は好みが細分化されるので、お土産としては、不向きと考える。そこで、ファッション性を醸し出しながらも広く購買層が見込める商品は何かと話し合いを重ねた結果、お洒落の大きなポイントとなるエッセンス的なもので、家でお洒落心を満喫できるようなものをということで、今回のシューズサシェの提案に至った。お洒落といえば、足元から。神戸は昔から靴を大切にする文化がある。お洒落の町神戸としては、靴に着眼しない手はない。さらに同様の他商品と区別するため、お洒落をキーワードとしたキャラクター設定をすることにした。それが、LADY KOKO, LADY BEBEという神戸の文字を用いた二つの違ったキャラクターである。全く別の“オシャンティー”の二つのキャラクターを設定することで、タイプ別の購買層に応じることができるし、また、一つに決められない、集めたくなるというコレクター心理に繋がるという利点がある。本商品には、ポーチとして、キャラクター単独でなど、それを手にする人によって、如何様にもアレンジできるバリエーションがある。香りづけは、神戸の作業所で栽培されるラベンダーを用いることとし、作業所の利益創出も図る。
学生への教育効果は非常に大きかったといえる。
特に次の3点が特筆すべき点といえよう。
①社会人になる前に社会とのかかわりを持ち、プロジェクトを進め中で、基本的な仕事の進め方、社会人としての相互コミュニケーション力醸成の疑似体験ができた
●報・連・相の重要性
●納期の大切さ
●根回しと事後処理(挨拶の重要性)
●信頼の構築の難しさ
②筋立ててプレゼンテーションをするための構築力・表現力、課題提出に関する文章による表現力が向上した
③プロダクツの成り立ちの概要を知り、ものづくりに対する興味を持つようになった
名古屋同様神戸でも中間発表会がなされ、プロのコーディネーターによるコメントを頂きながら調整というのがあれば、他校の様子も分かるうえに、学生間交流も一層深まったかと思う。また、名古屋での中間発表会の様子なども発信頂けるとよりよかったとも思う。学生を対象とするプロジェクトとしては1年ぐらいあれば有難かった。
土井茂桂子