Nagoya Souvenir Collection「シリーズを追いかけたくなるスーベニア」
私たちは何度も名古屋を訪れて集めたくなるような、「また名古屋に行きたくなるスーベニア」をシリーズ展開しました。名古屋のどこでも購入できる従来のおみやげのスタイルではなく、その土地・その観光地でしか手に入らないプレミア感を強く打ち出しました。また、年齢・性別を問わず、誰でも手軽に買えるように、文房具素材を使いました。
○色鉛筆シリーズ
日本最古の鉛筆は、徳川家康の遺品から見つかった物とされています。その鉛筆の長さ(117mm)を継承し、名古屋の各名所のイメージカラーを色鉛筆で表現しました。
○ステーショナリーシリーズ
ピクトグラムで描いた名古屋の名所をオリジナル付箋、消しゴム、クリップ、エンピツ削り、修正テープなどに色や動きを加えて表現しました。
それぞれのおみやげは、名古屋の地図や地下鉄路線図、名所や歴史、楽しいスポット、名古屋めしなどの情報もパッケージ化し、旅先で発見した場所を書き込む事ができるMEMOの要素を加えました。大きさはハガキサイズにして、ギフトや記念日にメッセージとして郵送できるようにしています。多くの人たちに名古屋を知ってもらい、何度も訪れて「コレクションしたくなる新たなスーベニア」の提案です。
6ヶ月間のスーベニアプロジェクトを終えて、率直に今は、ホッとしています。プロジェクトのスタートからマーケットリサーチ、チーム内でのディスカッション、デザインプロセスが進むにつれて、個人の能力を発揮するポジションがはっきりしてくると、自然にチームワークは良くなって行きました。
あなたならこのアイデアで「買うか?買わないか?」かなりの回数の中間チェックを行い、ブラシュアップを重ね、アイデアが出ない時は、美味しい料理を作って食べ、アイデアを出し合い、すぐに試作を作り、検討を重ね、夜遅くになる日が続き、私の車は帰宅車になりました。
中間プレゼンテーションでは、普通レベル以上ではだめで、「つきぬけるアイデアでなければいけない」というコメンテーターからのアドバイスに、チーム全員に衝撃が走り、展示会搬入まで怒濤のような日々が続きました。
神戸の大学の印象は、着眼点の違いやプレゼンテーションの卓抜さが、大変刺激になりました。参加メンバーは、この経験を生かして、さらなる成長をしてくれることを願っています。
和田義行