phono/graph
プログラム
phono/graph《SILENCE-NAGOYA-2022》2022
ステートメント
2019年、phono/graphはNISSHA財団とのコラボレーションにより《SILENCE》を制作した。《SILENCE》はNISSHAの高精度デジタルプリンティングの技術を使って、文字、グラフィクス、手作業により作られた大型本である。今だからこそ、紙の冊子本の持つ可能性を探ろうと、SILENCEをテーマに様々な方法で2次元の世界に表現した。
書物が大きくなると、読書もダイナミックな行為に変容する。
伊藤家住宅では、この書物の2次元の空間に閉じ込めた世界を、部屋の3次元の空間に新たな展開を試み、3次元の読書空間を構築する。
書物はそれを開かない限り書物ではないのです。
私の考えでは、書物はひもとくたびに変化するのです。
J.L.ボルヘス 木村榮一 訳
アーティスト
phono/graph
2011年、様々な分野で活動しているメンバーが、専門領域や世代を超えて集い、音/文字/グラフィクスについて柔軟な思考で取り組み、実験的な表現を通し、メディアと生活との関係を考察することを目的に結成。大阪を皮切りに、これまでに東京、名古屋、京都、神戸、ドルトムント(ドイツ)で作品を発表している。現在のメンバーは岸本倫子、林葵衣、貞雄大、鈴木大義、城一裕、intext、八木良太、ニコール・シュミット、softpad、藤本由紀夫。