フォルマント兄弟
プログラム
パフォーマンス〈納屋橋エリア〉
『フォルマント兄弟の SHOW BOAT
── 人工音声のための都々逸とムード歌謡 ──』
- 日時:
- 11月27日(土)①15:00-15:30 / ②17:00-17:30*⾬天延期の場合28⽇(⽇)に開催
- 会場:
- 納屋橋 堀川船上
- 出演:
- 三輪眞弘(フォルマント兄弟の兄)
佐近田展康(アコースティックギター、フォルマント兄弟の弟)
岡野勇仁(MIDIアコーディオン)
西村彰洋(MIDIアコーディオン・唄)
重森三果(三味線・唄)
牛山泰良(音響エンジニア)
ステートメント
声をテーマに2000年より活動を続ける「フォルマント兄弟」(三輪眞弘+佐近田展康)のライブ公演。今回は納屋橋エリア、堀川の流れにたゆたう船の上で開かれる人工歌唱の宴、ショウボート(演芸船)ライブです。
人工音声を操るMIDIアコーディオン奏者には、超絶技巧を求めるF兄弟作品を長年実演してきたピアニスト岡野勇仁に加えて、ピアニスト+ガムラン奏者の西村彰洋も参加。昭和風味のムード歌謡をツイン・アコーディオンで切々と歌い上げます。さらに三味線に京都から新内節の重森三果を迎え、F兄弟の『NEO都々逸』改訂再演に華と艶を添えます。
名古屋では6年ぶりとなるライブ公演、ぜひ納屋橋にお越しください!
【演奏曲目】
『昭和枯れすすき』
唄+MIDIアコーディオン:西村彰洋
ギター:佐近田展康
『Neo都々逸 — 六編』
作詞・作曲:フォルマント兄弟(2009年/2021年)
MIDIアコーディオン:岡野勇仁
三味線+唄:重森三果
『夢のワルツ』
作詞・作曲:フォルマント兄弟(2012年/2021年)
MIDIアコーディオン:西村彰洋+岡野勇仁
三味線:重森三果
ギター:佐近田展康
美術:井垣理史
アーティスト
フォルマント兄弟
「フォルマント兄弟」は、三輪眞弘(兄)と佐近田展康(弟)という父親違いの異母兄弟によって2000年に結成された作曲・思索のユニット。テクノロジーと芸術の今日的問題を「声」を機軸にしながら哲学的、音楽的、技術的に探求し、21世紀の「歌」を機械に歌わせることを目指す。人工音声を人間の手で演奏する『兄弟deピザ注文』『Neo都々逸』『夢のワルツ』など多数の作品を発表。『フレディの墓/インターナショナル』ではPrix Ars Electronica 2009入賞。
三輪眞弘
1958年東京生まれ。1978年渡独。ベルリン芸術大学、ロベルト・シューマン音楽大学で作曲を学ぶ。1980年後半からアルゴリズミック・コンポジションと呼ばれる手法で数多くの作品を発表。旧「方法主義」同人。情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 教授。
佐近田展康
1961年神戸生まれ。音楽家、メディア・アーティスト。独自に開発した歌声のリアルタイム合成プログラムによる作品多数。声と機械をめぐる論考も精力的に発表。著書『Maxの教科書』(共著)、ソロCD『時計仕掛けのエルメス』など。名古屋学芸大学映像メディア学科教授。