レポート

「デザイン都市なごやを考える1日PART2~デザイン視点で円頓寺商店街をめぐろう~」レポート

2016年1月22日

自主事業

デザインワークショップ
「デザイン都市なごやを考える1日PART2~デザイン視点で円頓寺商店街をめぐろう~」レポート

12月5日(土)にデザインワークショップ「デザイン都市なごやを考える1日PART2~デザイン視点で円頓寺商店街をめぐろう~」を開催し、当日は20名の方にご参加いただきました。
10月に開催したワークショップの2回目として実施した今回の企画、1回目から引き続き参加された方もいれば、円頓寺商店街に興味を持って参加された方もいらっしゃいました。
270年前の土蔵をギャラリースペースとして再生した「四間道ギャラリー」からワークショップはスタート、まずは市原正人さんからナゴノダナバンクの取組みの説明を受けてから、街あるきへと出かけます。
飯田幸恵さんにご案内いただき、四間道や屋根神様の説明を受けながら、円頓寺銀座街を抜けて一軒目の「西アサヒ」へ到着です。
こちらは80年以上続いている喫茶店をリニューアルし、1階を喫茶店、2階をゲストハウスとして生まれ変わったお店です。女将にお話を伺うと「商店街の人々と世界中の人々が交流できる社交場として、新しい人の流れをつくりたい」とのことでした。
続いて二軒目の「喫茶まつば」へ、こちらも昭和8年創業の老舗喫茶店で、店内には趣きのある電話ボックスがあります。こちらでコーヒーをいただき休憩をしながら、市原さんの取組についてオーナーご夫婦に感想を伺うと、「さまざまな新しいイベントに巻き込んでくれてとても感謝している」とおっしゃっていました。
三軒目は堀川沿いの「圓谷」です。こちらは日本酒の酒蔵を改装したお店で、店内には生日本酒サーバーもあります。裏には船着き場であった名残が残っており、堀川のイベントの際にはこちらから実際に船に乗ることもできるそうです。「伝統を守りつつ、新しいことにも取組み日本酒の魅力を発信していきたい」とおっしゃっていました。
街あるきを終えた後は「四間道ギャラリー」へ戻り、どんなことをすれば円頓寺商店街が更に魅力的な街となるか、グループワークを行いました。
各グループからは
・飲食店以外のお店(大衆娯楽)も増えると更に回遊性が生まれるのではないか。
・新しいものを受け入れる土壌があるので、新旧の文化がゆっくり混ざっていくのがよい。
・名古屋駅から近くて遠い街なので、いかに来てもらうかが課題。
といった意見が出され、市原さんから「今後の街のデザインを考えていくうえで参考にしたい」との言葉をいただきました。

円頓寺界隈では今、空き店舗の有効活用や歴史ある建物のリノベーションにより新店舗の出店を促すという取り組みが進みつつありますが、この取り組みを進めるにあたっては、
商店街の街並みを保存し、景観を向上させるという外観のデザインだけでなく、
古いものでも大切にしたいものは残しつつ、時代に合った新しいものを取り込んでいくという生活様式のデザインや、新しい人のつながりを生み出すというコミュニティデザインの要素が非常に重要である。
今回のワークショップでは、実際に街を歩き、街の人の声を聴く中で、こうしたことを実感することができました。
参加者からも「普段知ることができない円頓寺が知れてより好きになった」「3回目も是非やって欲しい」「円頓寺の魅力を再発見できた、円頓寺にお店を出したい」といった感想をいただきました。

デザイン視点で円頓寺商店街をめぐろうデザイン視点で円頓寺商店街をめぐろうデザイン視点で円頓寺商店街をめぐろう

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案内人
市原正人/ナゴノダナバンク代表、建築家
飯田幸恵/円頓寺本町商店街振興組合理事

デザインワークショップ「デザイン都市なごやを考える1日PART2~デザイン視点で円頓寺商店街をめぐろう~
日時2015年12月5日(土)13:00~16:00

会場

円頓寺商店街(名古屋市西区那古野1-13-1)

参加者

20人

主催

ユネスコ・デザイン都市なごや推進事業実行委員会

企画・運営

NPO法人大ナゴヤ大学

お問合せ

ユネスコ・デザイン都市なごや推進事業実行委員会事務局
名古屋市市民経済局次世代産業振興課内
TEL: 052-972-2417

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