2012年7月17日
ミリット・ウェインストックがデザインするジュエリーには、日本の伝統的な宝飾品からインスピレーションを得たものも多数存在する。例えば、バドミントンの羽根をマテリアルとし、電鋳(でんちゅう)という技法を用いて金銀のメッキを施したコレクションがある。これも、日本の宝飾品に見られた、ボリュームはあるのに実際には軽いという特性に惹かれて生み出されたものだ。また、日本の伝統的なパッケージ方法について記載された『How to Wrap Five Eggs』という書籍の中で紹介されていた、小魚を紐で結んで吊るすという手法からインスピレーションを得て、ヤシの木の繊維(ラフィア)と小枝を組み合わせたコレクションに発展させている。どちらのコレクションも、特徴的なマテリアルを選びながらも、日本文化より得たインスピレーションと、彼女のファッション・デザイナー出身というキャリア、そして独自の解釈と感性で美しく磨き上げたものである。
同じく国際的なキャリアを持つジュエリー・デザイナー、犬塚崇文氏とのトーク・セッションの中では、ジュエリー・デザイナーとして独立して活動するには多大なエネルギーが必要であること、また、インターネットが普及した世の中において、なお現場に脚を運び、そこにいるクリエイターや市場の状況を肌で理解することの重要性を、この分野を目指すデザイナーたちに向けて説いた。
日時 | 2012年7月16日(月) 17:00 - 19:00 |
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会場 | クリエイターズショップ・ループ |
主催 | 株式会社国際デザインセンター |
共催など | 協力:クリエイターズショップ・ループ |
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