2013年7月31日
今年度のデザイン啓発事業では、あいちトリエンナーレ2013パートナーシップ事業として、名古屋のデザインや建築を専門家の解説を交え見学する日帰りデザインツアーを行います。専門家の持つ深い知識に触れ、デザインへの理解促進、名古屋の個性・魅力の再発見を図ります。
このデザインツアーでは、修復整備を終え今年8月に公開される揚輝荘(ようきそう)・南園「聴松閣(ちょうしょうかく)」を中心に、インタープリター(専門家)の解説を交え見学、探訪し、昭和初期の名建築をクラシック演奏とともに堪能します。揚輝荘は、株式会社松坂屋の初代社長・伊藤次郎左衛門祐民氏の別邸が名古屋市へ寄贈されたもので、名古屋市郊外別荘の代表作のひとつ。現存する日本最古のオーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団に発展した「いとう呉服店少年音楽隊」は、現・松坂屋のいとう呉服店が明治44年(1911)に結成したもの。
今回のデザインツアーでは、修復された「聴松閣」の多目的室(旧舞踏場)でサロンコンサートを開催し、往時を偲び、歴史・文化資産を未来へつなぐひとときをお届けします。
タイムスケジュール
14:30~ 受付
14:45~16:30 ガイドツアー (グループに分かれ「聴松閣」を中心に揚輝荘を見学、散策)
16:30~18:00 「聴松閣」解説とトリオdeブランチ・サロンコンサート
18:00 終了(予定)
インタープリター
NPO法人揚輝荘の会/公益社団法人愛知建築士会
佐藤 允孝(NPO法人揚輝荘の会 事務局長/学芸員)
水谷 友彦(NPO法人揚輝荘の会 副理事長/建築士)
臼井 弘明(NPO法人揚輝荘の会 会員/建築士)
長谷川 利伯(NPO法人揚輝荘の会 会員/建築士)
揚輝荘
株式会社松坂屋の初代社長・15代伊藤次郎左衛門祐民氏が、大正から昭和初期にかけて覚王山・日泰寺の東南に隣接する約1万坪の森を切り開いて築かれた、名古屋市郊外別荘の代表作。その構築は大正7年(1918)、茶屋町本家から三賞亭を移築したことにはじまり、約20年で完成。最盛期には30数棟が威容を誇っていた。平成18年度末(2007)に主要な部分として保存された庭園と建物が名古屋市に寄贈。平成20年(2008)5月に、5棟の建物(聴松閣、揚輝荘座敷、伴華楼、三賞亭、白雲橋)が同市指定有形文化財に指定。順次、修復整備が行われ、市民共有の歴史・文化資産として保存活用事業が進められている。南園に現存する「聴松閣」は迎賓館として造られた、揚輝荘を象徴する洋館。
◎揚輝荘「聴松閣」
木造+鉄筋コンクリート造/地上3階地下1階 建建築面積258.69㎡、延床面積750.05㎡、高さ12.50m
昭和12年竣工、平成19年名古屋市に寄贈、平成20年名古屋市指定有形文化財に指定、平成23年9月より修復整備、平成25年8月公開
日時 | 2013年9月29日(日) 14:45 - 18:00(受付:14:30 - ) |
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会場 | 揚輝荘・南園 |
定員 | 40人・一般(※中学生以上/応募多数の場合、抽選) |
参加費 | 1,000円/1人(※入館料含む) |
申込締切 | 2013年8月1日(木)~31日(土)※必着 |
主催 | クリエイティブ・デザインシティなごや推進事業実行委員会 |
共催など | 共催:揚輝荘 |
応募方法: 応募先: Fax:052-265-2107 | |
お問い合わせ | クリエイティブ・デザインシティなごや「9・29デザインツアー」係 |
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